LolipopのレンタルサーバでPythonを動かす場合、Pythonプログラムのやり取りを頻繁に行う必要があります。それを効率的に行うため、いまさらながらGit Hubを使うようにしました。
Gitのインストール
まずはGitを自分のパソコンにインストールしましょう。
公式サイトからインストーラをダウンロードして、インストールしてください。インストール時にいろいろとオプションが選べますが、すべてデフォルト設定で大丈夫です。以下のサイトがとても丁寧にインストール手順を紹介されていました。
https://www.curict.com/item/60/60bfe0e.html
ショートカットアイコンの微調整
スタートメニューにあるショートカットを微調整します。大体は、以下のフォルダにGit関連のショートカットが保存されていると思います。
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Git
ここにある「Git Bash」を右クリック→プロパティを開いて、
– リンク先 : ”C:\Program Files\Git\git-bash.exe”(–cd-to-home を削る)
– 作業フォルダー : 自分が好きな作業場所
としましょう。これで、このアイコンでGit Bashを起動したら、自分が独自に作っているGit作業フォルダでGitが始まります。
ユーザー登録
Git Bashを起動して、名前やメルアドを登録しましょう。(最後の1行は確認用です)
git config --global user.name "******"
git config --global user.email ****
git config --list
今後、Windowsパソコン – Git Hub – Lolipopの間でやり取りが発生しますが、例えばcgiファイルのパーミッション(700)とかに影響を出さないため、Win環境ではパーミッションは無視するような設定にします。
git config core.filemode false
Gitの管理対象に追加
Gitの管理を行うプログラム群を保存する場所を決めましょう。私は
C:\Users\*****\Documents\git-ws
にしています。
その下に適宜フォルダを作って、そこにプログラムを置きましょう。私はgit-wsの下に
\python\mylibrary\testprogram
というフォルダを作りました。
Gitで、そのフォルダに行きます。
cd ./python/mylibrary/testprogram
そこで「git init」を実行したら、そこがGitの管理下に入ります。
git init
Git Hubの登録
Git Hubにアカウントを作成しましょう。アカウントの作成方法はいろいろと出ていると思うので、そちらをご参照ください。以下のサイトがとても親切に書いておられました。
https://codelikes.com/github-account-register/
登録が完了したら、リポジトリを作成しましょう。リポジトリ名は、上で作成したフォルダ(testprogram)に合わせましょう。
すると、上のほうに連携用アドレスが書かれた部分があると思うので、「HTTPS」を押して、HTTPS通信用のアドレスをコピーしてください。

プログラムのアップロード
これでGit Hubにパソコンで作ったプログラムをアップする準備が整いました。
Git Bashに戻って、以下のコマンドを流してください。
git add *
git commit -m "コメント(1st commitとか)"
git remote add https://*******(上でコピったアドレス)
git push origin master
ユーザーIDとパスワードを入れれば、Git Hubにファイル群がアップロードされます。Git Hubに行ってファイル群が来てるか確認してみましょう。
SSH通信でパスワード入力をなくす
いちいちパスワードを通すのが面倒くさいので、SSH通信にしましょう。
以下のサイトを参考にさせていただきました。
https://qiita.com/Sub_Tanabe/items/4e03dcf42e3b0d19bb66
Git Bash(パソコン)での作業
まず、Git Bashにいって、以下のコマンドを流してください。ssh-keygen -t rsa -C youremailaddress@example.com
$ ssh-keygen -t rsa -C youremailaddress@example.com
Generating public/private rsa key pair.
Enter file in which to save the key (/c/Users/********/.ssh/id_rsa):
Enter passphrase (empty for no passphrase):
Enter same passphrase again:
Your identification has been saved in /c/Users/********/.ssh/id_rsa
Your public key has been saved in /c/Users/********/.ssh/id_rsa.pub
The key fingerprint is:
SHA256:************* youremailaddress@example.com
sshに登録しておきます。
ssh-add ~/.ssh/id_rsa
以下のコマンドで、登録されたか念のため確認。ssh-add -l
ログにある「pub」ファイルを開いて、そこにある文字列(ssh-rsaから始まってメルアドで終わってると思います)のすべてをまるっとコピーしてください。その公開鍵をGit Hubの設定画面に貼り付けます。ちなみに、以下のコマンドでもコピーできます。(エクスプローラとかでファイルを開かなくてもOK)
clip < ~/.ssh/id_rsa.pub
Git Hubでの作業
今度はまたGit Hubサイトで対象のリポジトリに行き、先ほど「HTTPS」のアドレスをコピったところで、今度は「SSH」アドレスをコピります。
Git Hubの右上にある自分のアイコンをクリックし、そこからSettingsをクリック。左のリストから「SSH and GPG keys」を選択。で、New SSH Keyという緑のボタンを押して、出てきた画面に公開鍵をコピペしてください。
またまたGit Bashでの作業
そのアドレスを登録します。まず、HTTPS通信で登録したアドレスを削除します。
git remote rm origin
念のためリスト確認。
git remote -v
次に、SSHアドレスの登録です。
git remote add origin コピったアドレス
試しにPushしてみましょう。
git push origin master
あとは、プログラムを修正・追加したら以下のコマンドを繰り返すだけでGit Hubにプログラムがアップロードされます。
git add *
git commit -m "コメント"
git push origin master
以上です。ご覧いただきありがとうございました。